ほんとだけど、うそだよと。

だれもしらない、みやせのはなし。

最近よく見るんだ、見たくもない家族の死に様を

夢に見るんだ、考えたくない想いの結末を

赤くなったり、暗くなったり、

傷つくのが当たり前になってく

知りたくない、いつかの話。

言わないで、私はまた耳を塞ぐ

嘲笑うかのように続いてく夢の中

流れていく、空想ーユメーを無視して

『オレは…』と真実を言うことも、

『さよなら』と別れを告げるのも、

私は全てを怖がって、逃げ出した

「知らなくていいよ」「意味はないさ」と

誰か私に言ってくれ

泣きたい程に、現実から目を背けた

fin